Sony α7R VI の積層センサーや、グローバルシャッター機の登場で、長年の悩みだったローリングシャッター歪みが、確実に過去のものになりつつあります。速いパン、プロペラ、動く被写体——これまで避けていた画が、避けなくてよくなる。
制約が消えると、選択肢が増える
ローリングシャッターは、構図や動きに見えない制限をかけていました。歪むから振れない、割れるから光を選べない。その制限が外れると、撮れる画そのものが広がります。フラッシュの同調速度に縛られず、動きの速い現場でも思い切って攻められる。
言い訳が消えたぶん、目が問われる
技術が制約を外すたびに、私は少しだけ身が引き締まります。「機材のせいで撮れなかった」が使えなくなるからです。歪みも滲みもない画面に残るのは、構図と、タイミングと、光を読む力。道具が完璧に近づくほど、作品の差は撮り手の観察に戻ってくる。
