縦型動画を、横で撮ったものの切り抜きだと思っているうちは、たぶん縦の良さは出せません。9:16は、はじめから縦で設計してこそ生きる形式です。
縦は、主題を近づける
縦画面は、左右の情報を捨てるかわりに、主題との距離を縮めます。人物なら表情に、風景なら奥行きに、視線が集中する。横の「広がり」に対して、縦は「没入」。この違いを最初から意識すると、構図の置き方が変わります。
媒体に合わせるのは、妥協ではない
どんな画面で見られるかを考えるのは、作り手の礼儀だと思います。縦で見る人に、横向きを強いない。その媒体の作法を尊重したうえで、なお美しさを諦めない。制約を言い訳にしないことが、プロの手つきだと考えています。
