Nikon ZR がシャッター角度を 5.6°〜360° まで調整できるように、映像における「ブレ」は、いまや意図して作るものです。なめらかで映画的な動きは、たいてい 180° 前後——シャッター速度をフレームレートの倍あたりに保つことから生まれます。
NDフィルターは、光の絞り弁
明るい屋外で 180° を守るには、光の量を減らす必要があります。そこで ND フィルターの出番です。絞りを開けたまま、シャッター速度を上げすぎずに、狙ったモーションブラーを残せる。露出を「妥協」で合わせるのではなく、「設計」で合わせる道具です。
手触りは、細部の選択の総和
パンの速さ、被写体の動き、そしてブラーの量。この三つが噛み合うと、映像は急に「見られるもの」になります。逆に、どれか一つが場当たりだと、どこか落ち着かない。良い映像とは、こうした地味な選択を、一つずつ意図して積み上げた結果なのだと思います。
